宮城県被災文化財等保全連絡会議から「公開シンポジウム『被災した文化財を次世代に伝えるために』」開催(3月20日)のご案内

 宮城県被災文化財等保全連絡会議は、東日本大震災で被災した県内文化財等の保全に対応するため、県内の関係機関が行政や組織の枠組みを超え、平成23年度10月21日に組織されました。以来これまで、被災資料の救出、保存、修理、保管環境の整備、返却等について各機関が協力・連携し活動を続けて参りましたが、所期一定の役割りを終えたことから、今年度末をもって解散します。解散にあたり、これまでの宮城県の文化財レスキュー活動・成果を振り返り、その経験を今後に活かす道筋を考える場として、本シンポジウムを開催するものです。
 基調講演講師の青柳正規東京大学名誉教授は、東日本大震災発災時は全国美術館会議会長、文化財レスキュー・復興時は文化庁長官として文化財行政のトップというお立場でした。当時の具体的なお話もしていただけると思います。
 昨今、洪水など自然災害が頻発しており、歴史資料・図書資料が被災する可能性が高まっている現状を鑑み、次の災害に備えるという観点からも貴重な機会と存じます。
 つきましては関係する皆様への周知並びに参加つきましてもご配慮いただきますようお願い申し上げます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
日時:平成29年3月20日(月祝) 13:30~15:30
場所:東北歴史博物館3階講堂
構成:1.開会あいさつ(5分)
     鷹野光行(連絡会議代表、東北歴史博物館長)
   2.宮城県被災文化財等保全連絡会議とその活動(15分)
   3.基調講演(30分)
     青柳正規(東京大学名誉教授、前文化庁長官)
       演題「自然災害と文化遺産」
   4.パネルディスカッション(50分)
    ○パネラー・青柳正規(東京大学名誉教授、前文化庁長官)
         ・三上満良(宮城県美術館副館長)
         ・加藤幸治(東北学院大学教授)
         ・幡野寛治(気仙沼市教育委員会生涯学習課主幹兼文化振興係長)
         ・菅野達雄(亘理町教育委員会生涯学習課文化財班長)
    〇コーディネーター
      小谷竜介(事務局、東北歴史博物館)
    〇ディスカッション内容
         ・各機関の活動(特色)。
         ・宮城の文化財レスキューの特色。他県と異なるところ。
         ・連絡会議としてできたこと。
         ・こうだと良かった。今後に向けて。
     などの観点からコメントいただき、ディスカッション。
   5.コメント(15分)
     岡田 健(独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所保存科学研究センター長)
   6.閉会挨拶(5分)
     小畑幸彦(多賀城市教育委員会教育長)
被災文化財公開シンポジウムチラシ(PDF:2.1MB

問い合わせ先

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 TEL:022-368-0106(問い合わせ専用番号)
 E:mail:thm-service(a)pref.miyagi.jp
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