総会報告書

日時
2012年5月28日(月)~2012年5月29日(火)
場所
大塚国際美術館(徳島県鳴門市)
担当館
大塚国際美術館

第61回全国美術館会議総会

日程等

第1日/5月28日(月)
 総 会 13:30~16:00(受付12:30~)
 1.開会挨拶 全国美術館会議会長
 2.歓迎挨拶 徳島県知事、鳴門市長
 3.来賓挨拶 文化庁長官
 4.議長選出
 5.議  事
   第1号議案 平成23年度事業報告並びに収支決算について
   第2号議案 平成24年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
   第3号議案 新入会館及び退会館について
   第4号議案 役員の退任及び選任について
   報告第1号 企画委員会及び研究部会の活動報告について
   報告第2号 東日本大震災復興対策委員会の活動報告及び震災への対応について
   報告第3号 美術品政府補償制度の状況について
   報告第4号 美術著作権の管理に係る新団体設立について
 6.閉会挨拶

特別セッション 16:00~18:20
 内  容:「文化財レスキュー事業の経過とこれから」
 活動報告: 岡田 健氏(東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会事務局長・
            東京文化財研究所保存修復科学センター長)
       村上博哉(国立西洋美術館学芸課長)
       浜田拓志(和歌山県立近代美術館副館長)
       伊藤由美(神奈川県立近代美術館専門研究員)
 パネリスト:小谷竜介氏(宮城県教育庁文化財保護課技術主査)
       本多文人氏(陸前高田市立博物館長)
       藤原 徹氏(東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター教授)
       岡田 健氏
       村上博哉
       浜田拓志
       伊藤由美
  司会進行:山梨俊夫(国立国際美術館長)

第2日/5月29日(火)
 美術館視察 9:30~12:00 大塚国際美術館

レポート

 総会は大塚国際美術館のシスティナ・ホールで開かれ、200名以上の出席者が実物大に再現されたミケランジェロの《最後の審判》の下で会議に臨みました。徳島県知事や鳴門市長らの歓迎挨拶の後、最初に午前中の理事会の結果を受けて議案が協議され、いずれも承認されました。続いて報告事項として企画委員会と研究部会の昨年度の活動と今年度の活動予定が報告され、今述べた東日本大震災復興対策委員会の活動についても報告がありました。続いて全国美術館会議の継続的な働きかけが実って新設された美術品政府補償制度について、昨年度は5件の適用があったこと、今後もさらに多くの展覧会を対象とすべく制度の見直しを図ることが報告されました。また美術著作権の管理団体が一元化され、実際の影響については現在確認中であるとの報告もなされました。これらは今後の美術館活動と深く関わる問題となるでしょう。さらに夏に向かって予想される節電と空気環境の問題について山梨理事から国立美術館内の検討チームの報告が紹介され、この問題に関しては今後、内容を保存研究部会に照会することとなりました。
 節電の問題はいうまでもなく震災と原発事故の余波として発生しましたが、総会終了後、「文化財レスキュー事業の経過とこれから」と題して、レスキュー事業や修復作業に実際に携わった関係者を報告者とパネラーとして特別セッションが開催されました。昨年度の特別セッションが被災館側から震災と原発事故を検証する内容であったのに対し、今回はレスキュー作業をとおして救援作業に関わった側からの報告でした。多くの写真や資料をとおして当時の状況が生々しく伝わり、あらためて震災と美術館という問題を考える機会となりましたが、今回は全体に時間が足りず、特にパネル・ディスカッションで十分に議論を深めることができなかったのが残念でした。
 総会の結果についてはあらためて総会報告書が発行され、その詳細が報告されます。また震災の復興対策事業や文化財レスキュー事業についてもいずれ詳しい報告書が全国美術館会議から発行されますが、昨年度より理事会に広報担当の幹事を加えていただいたことを受けて、正式な報告書が発行される以前にホームページや機関誌ZENBIで全国美術館会議の最新の動向を知っていただくためにここで簡単な報告をさせていただきました。
(文責 機関誌部会幹事 鳥取県立博物館 尾﨑信一郎)
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