第34回学芸員研修会開催(12月9日、10日)についてお知らせ

全国美術館会議
 正会員 各位

 日ごろより、全国美術館会議の運営にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、このたび、下記のとおり第34回学芸員研修会を開催いたします。
 研修会参加申込につきましては、「参加申込書」に必要事項をご記入の上、全国美術館会議事務局へメール又はファクシミリ等で、ご返送くださいますようお願い申し上げます。


テーマ: 「大規模災害被災地における学芸員の役割を知る」(仮)
主 催: 全国美術館会議(企画担当:小規模館研究部会)
日 時: 令和元年12月9日(月)、10日(火)
会 場: ・リアス・アーク美術館 
      〒988-0171 宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5
     ・サンマリン気仙沼ホテル観洋 
      〒988-0021 宮城県気仙沼市港町4-19
      ・震災遺構施設(旧気仙沼向洋高校、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館)※希望者のみ
定 員: 85名(参加申込受付順、定員に達し次第受付終了。仮申込者を優先)
参加費:無料 (交通費・宿泊費・飲食費は参加者負担)

参加申込締切日:令和元年9月25日(水)
※書面によるご案内及び参加申込用紙を郵送いたしました。

開催趣旨

 自館が所在する地域における大規模災害を想定し、災害後に求められる学芸員の社会的役割を知り、そのために必要なスキルアップ(心構え)を行うための研修。
 大規模災害被災地に所在する博物館・美術館が果たすべき役割、学芸員が果たすべき役割を、東日本大震災以降の気仙沼市とリアス・アーク美術館の活動を参考とし多角的に学ぶ。具体的な事例を講師陣から示していただきつつ、成果物としてのリアス・アーク美術館常設展示、震災遺構施設の視察等を行う。また大規模災害の現場(被災社会)を知る機会、さらに、東日本大震災被災地のその後と現状を知る機会ともなる。

日程及びプログラム

【1日目】12月9日(月)
13:00~     受付(会場:リアス・アーク美術館)
13:30~15:00 リアス・アーク美術館視察
15:10~15:20 開会~挨拶等オープニング
15:30~16:30 基調講演
         「大規模災害被災地における学芸員の役割を知る」(仮題)
16:40~18:20 パネルディスカッション
         「現場からの声・被災社会が博物館学芸員に求めること」
          (基調講演講師も加わり、大規模災害発生時に求められる博物館と学芸員の役割についてディ
         スカッションを行う。)
18:30~18:50 情報交換会会場(サンマリン気仙沼ホテル観洋)へ移動(希望者のみ。貸切バス使用)
19:00~20:30 情報交換会(希望者のみ)

【2日目】12月10日(火)
 9:00~     受付(会場:サンマリン気仙沼ホテル観洋)
 9:30~11:50 全体での意見交換(前日の内容を受けての質疑応答、ディスカッション。講師全員参加)
12:00~13:00  昼食(希望者のみ)
13:00~16:30  震災遺構施設ほかの視察(希望者のみ。貸切バス使用)
17:00        解散(気仙沼駅)

備考

1.【1日目】について(講師等紹介)
 (1) 基調講演「大規模災害被災地における学芸員の役割を知る」(仮題)
   ▶川島秀一氏:民俗学者・東北大学災害科学国際研究所シニア研究員、2011年当時リアス・アーク美術館
    副館長。
   ・文化財レスキューから復旧、復興事業、防災・減災学習、災害伝承(遺構保存)に至る現状と課題を語っ
    ていただきつつ、その一連のミッション遂行に果たす学芸員、研究者の役割について、自身の経験も織り
    交ぜつつ語っていただく。
 (2) パネルディスカッション「現場からの声・被災社会が博物館学芸員に求めること」
   ▶ファシリテーター:山内宏泰氏(リアス・アーク美術館副館長/学芸員)
   ▶槻橋 修氏:神戸大学大学院工学研究科建築学専攻准教授・ティーハウス建築設計事務所主宰。建築家。
    ・まちづくりと地域博物館、博物館学芸員の関係(実例等)を示していただく。
   ▶尾形庄衛氏:気仙沼市震災復興・企画部震災復興・企画課震災復興・総合企画係係長。
          気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館設置担当者。
   ・復旧、復興事業と地域博物館、博物館学芸員の関係(事例)を語っていただく。
   ▶基本的に、参加者は聴講の形となる。1日目の基調講演並びにパネルディスカッションを通して、質問、
    意見などを集約し、2日目の午前中にその内容に基づいた意見交換会を講師陣とともに行う。

2.【2日目】研修終了後の震災遺構施設の視察について(希望者のみ)
 (1) 研修会終了後の昼食は、希望者のみご用意します(有料:1,000円程度、事前申込)。
 (2) 昼食後、震災遺構視察を予定しています。視察先は、気仙沼市が東日本大震災による震災遺構として保存
   を決定、付帯施設を設け2019年3月10日より一般公開している「旧気仙沼向洋高校校舎と付帯展示施設」=
   「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」です。
    同施設の設置に当たり、気仙沼市遺構保存検討委員会が設置され、リアス・アーク美術館・山内宏泰氏が
   委員を務めました。また、保存の具体的方針や付帯施設の設計、同施設内の展示について、同氏が展示アド
   バイザーを務めていることから、単に遺構施設の視察という意味を越え、本研修が目的とすることの具体的
   事例として視察の意義があります。
    なお、同施設の設置には本研修会講師陣も深く関わっています。

3.交通手段、情報交換会、宿泊等について
 (1) 気仙沼市内の市バスは運行しておらず、宮城交通バスのみとなります。路線や運行時間が限られますので
  基本的には公共バス移動は困難とお考えください。
    そのため、移動は、徒歩又はタクシー利用が基本となります。事前に研修会場、駅等の位置関係をご確認
   の上、滞在プランに沿う宿泊先をお選びください。
 (2) 【1日目】12月9日(月)、JR利用者については、気仙沼駅よりタクシー乗り合わせでリアス・アーク美
   術館までお越しください。気仙沼駅からタクシーで15~20分、約2,000円です。
    前泊の方は各自で美術館までご移動願います。
    なお、12月9日(月)は休館日につき会場館レストランは営業していません。事前に昼食を済ませてくだ
   さい。
 (3) 【1日目】情報交換会は、サンマリン気仙沼ホテル観洋(2日目研修会会場)で開催します(希望者のみ事
   前申込み。参加費4,500円~5,000円の予定)。
    お申込み後のキャンセルは、前日までにリアス・アーク美術館までご連絡ください。
    当日のキャンセルは、キャンセル料金を徴収させていただきます。ご了承ください。 
 (4) 宿泊については、別紙「宿泊先参考資料」等を基に、各自で予約・確保してください。
    なお、情報交換会及び2日目の研修会の会場となる「サンマリン気仙沼ホテル観洋」は、団体利用者向け
   3~6人用部屋が中心で、シングルでのご利用は高額、困難です。
 (5) 研修会参加日程は最短1泊2日、遠方の方で2泊3日、あるいは3泊になります。
宿泊先参考資料(PDF:163.1KB
 

参加申込・お問合せ

参加申込:全国美術館会議事務局 小林
     FAX:03-3828-0295/E-mail:info(a)zenbi.jp((a)を@に変更してください)

研修会・会場地域に関するお問合せ先:リアス・アーク美術館(休館日:月・火)
     E-mail:rias-gakugei(a)riasark.com((a)を@に変更してください)
参加申込書(PDF:176.9KB
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