理事会

日時
平成31年2月1日(金)13:00~16:00
場所
ホテルラングウッド(東京都)
2F ばら
東京都荒川区東日暮里5-50-5

平成30年度第2回理事会

議 事

1. 審議事項
   議案第1号 新規入会申込会員等の審査について
   議案第2号 平成30年度事業並びに予算の執行状況について
   議案第3号 一般社団法人化について
   議案第4号 大災害時における対策等に関する要綱等について
         
2. 報告事項
   報告第1号 企画委員会及び研究部会の活動報告について
   報告第2号 災害対策委員会の活動報告について
   報告第3号 著作権法第47条に関するガイドラインについて
   報告第4号 第68回総会の開催計画について
   報告第5号 第33回学芸員研修会の開催について
      
3. そ の 他
   第69回総会について

レポート

 平成31年2月1日、ホテルラングウッドにおいて平成30年度第2回理事会が開催されました。当日は会長、副会長3名、理事15名、監事2名の計20名と、事務局から3名、企画委員代理1名、災害対策委員会委員1名が出席しました。
 はじめに「審議事項」4件が審議されました。
・議案第1号 新規入会申込会員等の審査について
  新規入会として、正会員では絹谷幸二 天空美術館(大阪市)、太田市美術館・図書館、上原
 美術館(静岡県下田市)、清里フォトアートミュージアム(山梨県北杜市)、川口市立アート
 ギャラリー・アトリア、たましん歴史・美術館(東京都国立市)、奥田元宋・小由女美術館(広
 島県三次市)の7館、個人会員では、2名の入会申込があり、いずれも承認されました。
・議案第2号 平成30年度事業並びに予算の執行状況について
  事務局より平成30年度の実施事業状況及び予算執行状況が説明され、いずれも承認されまし
 た。
・議案第3号 一般社団法人化について
  事務局総務幹事より、現行の任意団体(以下、全美(任意団体))から一般社団法人(以下、
 全美(一社))への移行に際し、全美(一社)そのものの設立手続きと、全美(一社)への正会員の移
 行方法について、工程表をもとに詳しく説明がなされました。またこれに関連して、現行の規約
 をベースにした全美(一社)の定款案も示されました。全美(任意団体)のように、既に大規模な
 組織となっている団体が一般社団法人化する例は少ないとのことですが、事務局からは司法書士
 の助言を盛り込んだ移行の仕組みとスケジュールの案が示され、全美(一社)の設立と正会員の移
 行に伴う各種の手続きの基本方針が異議なく承認されました。
・議案第4号 大災害時における対策等に関する要綱等について
  災害対策委員会の村田眞宏委員長より、「大災害発生時における対策等に関する要綱」「大災
 害時における連絡網実施要領」「大災害時における援助活動実施要領」(以下、要綱・要領)の
 改定案が示されました。全国美術館会議には、平成10年に採択した上記の要綱・要領がありま
 すが、東日本大震災の救援活動や情報収集の経験をもとに、現状に即した要綱・要領に改定する
 必要が認識されていました。改定作業は、平成29年に東日本大震災復興対策委員会を発展的に
 解消して発足した災害対策委員会によって進められてきました。新しい要綱・要領には、大災害
 発生時には原則として県立美術館の正会員が各都道府県の情報収集体制の拠点となること、また
 全国を10の広域ブロックに再編し、災害対策委員会の活動を推進するために各広域ブロックに
 ブロック本部館・副本部館を定めておくことなどが盛り込まれました。この新しい要綱・要領に
 ついては、いずれも承認されました。
 続いて4件の「報告事項」がありました。
・報告第1号 企画委員及び研究部会の活動報告について
  平成30年度の企画委員会及び各研究部会の活動について順次報告がありました。小規模館研
 究部会からは来年度第34回学芸員研修会の準備状況について、美術館運営制度研究部会からは
 『現場で使える美術著作権ガイド』の改訂版作成の進捗などが報告されました。
・報告第2号 災害対策委員会の活動報告について
  本理事会の議案第3号で承認を受けた「大災害発生時における対策等に関する要綱」「大災害
 時における連絡網実施要領」「大災害時における援助活動実施要領」の各改定案ですが、本年度
 はその作成が精力的に進められたことが報告されました。またこれらの作業と関連して、「大災
 害発生時における対策等に関する要綱」ブロック本部館・副本部館会議を平成30年11月14日に
 開催したこと並びに引き続いての東日本大震災の対応などが報告されました。
・報告第3号 著作権法第47条に関するガイドラインについて
  事務局より、全国美術館会議が参加しているガイドライン策定作業について報告されました。
 本件に関して、全国美術館会議は、公益財団法人日本博物館協会や一般社団法人日本美術家連盟
 等の諸団体との意見交換に参加しており、その結果として平成31年1月にガイドラインが策定さ
 れています。一方、この意見交換には参加していない一般社団法人日本美術著作権協会が定める
 ガイドラインとは、自動公衆送信(インターネット)等において掲載可能な画像解像度をはじめ
 として、両者で見解が異なる場合があるため、今後、さらなる意見交換を通じて両ガイドライン
 における相違を解消していくことが望ましい旨、報告されました。
・報告第4号 第68回総会の開催計画について
  平成31年5月22日、23日に開催される第68回総会の開催計画が報告されました。
・報告第5号 第33回学芸員研修会の開催について
  平成31年3月22日に開催される第33回学芸員研修会の開催計画が報告されました。今年度は
 情報・資料研究部会が企画担当し、「美術館のアーカイブズ資料の可視化とさらなる活用に向
 けて」をテーマに実施されることになりました。
  最後に「その他」として、第69回の総会開催候補地について事務局から報告が行われまし
 た。  
(文責 事務局企画幹事 埼玉県立近代美術館 渋谷 拓)
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