教育普及研究部会過去の活動

日時
2008年8月28日(木) ~2008年8月29日(金)
場所
目黒区美術館および目黒区民センターホール

第33回教育普及研究部会会合報告

内容

フォーラム・連続インタビュー「ワークショップの再確認と再考察─草創期を振り返る」

 夏も終わりを迎える頃、第33回目となる教育普及研究部会を目黒区美術館にて開催いたしました。米田「新」部会長になってからの初めての会合となった今回は、同時に、これまでの教育普及研究部会とはやや趣を異にするものとなりました。というのは、目黒区美術館が主催するフォーラムに参加・協力するという形で会合を開くという、今までにない形をとったのです。

 とはいえ、この目黒区美術館のフォーラムは、会員である降旗千賀子氏(目黒区美術館学芸員)が企画したものであり、その内容も、1970年代からおもに 90年代までの教育普及の歴史において、独自に展開したワークショップ活動に焦点を当て、それらに関わってきた、そして現在も関わっている8人の人たちへのインタビューを通して振り返るという、教育普及研究部会の今後の課題に関係するものでした。だからこそ参加・協力することになったのです。
 さて、初日は、河合晴生氏(東京都美術館学芸員)へのインタビューを皮切りに、山脇佐江子氏(姫路市立美術館館長、元兵庫県立近代美術館)、大月ヒロ子氏(有限会社イデア代表取締役、元板橋区立美術館)、齊 正弘氏(宮城県美術館学芸員)と続き、翌日は高橋直裕氏(世田谷美術館学芸員)、黒沢伸氏(金沢湯涌創作の森所長、元水戸芸術館、金沢21世紀美術館)、端山聡子氏(平塚市美術館学芸員)の後、最後を降旗氏が締めくくりました。なお、おもに教育普及研究部会会員が、それぞれの聞き手となりました。
 教育普及活動は展覧会のようにカタログとして残らないが故に、知りたくても知り得ないという性格のものが非常に多いのが事実です。しかし、このフォーラムで関係者によって生き生きと語られる内容に触れ、気持ちを新たにした会員も多かったのではないでしょうか。また、教育普及の歴史を振り返り、現在の教育普及活動がなぜそういう形になっているのかを把握するのにもよい機会となったように思います。おのおののインビューの話し手/聞き手の個性もあいまって、非常に面白い、かつ参加した部会員とって大変実のあるフォーラムとなりました。今後は、これを機会に、どのような形でこれまでの教育普及の歴史を記録化していくかを研究部会で考えて行ければと思います。
 それにしても、全体の参加者は2日間でのべ400人近く(そのうち部会員は45人)という盛況ぶりに、会員だけでなく、多くの人たちがこのフォーラムへ高い関心を寄せていることがうかがわれました。
(文責:教育普及研究部会 幹事 鬼本佳代子)
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