美術館運営研究部会過去の活動

日時
2016年1月18日(月)
13:30~16:30
場所
国立西洋美術館 第一会議室

第23回美術館運営制度研究部会会合報告

内 容

議題:① 「美術館の原則と美術館関係者の行動基準」(仮称)の今後の作業スケジュール
   ② 「美術館の原則と美術館関係者の行動基準」(仮称)の第6草案の検討
   ③ 第30回学芸員研修会について
  
 検討を重ねてきた「美術館の原則と美術館関係者の行動規範」(仮称)について、今回は①草案の内容を引き続き検討すると同時に、②発表・制定の具体化に向けての日程・手順にも踏み込んで検討した。
 まず、本日第6草案を吟味し、その結果を1月中に第7草案としてまとめることとした。さらに、当部会での成果をいよいよ開示していくプロセスを協議した。その結果、(1)2月に予定されている理事会において部会長から現状と第7草案を中間報告として提案する。(2)同じく2月に各研究部会へ第7草案を示し、内容についての意見・コメントを3月一杯でまとめていただくよう依頼する、ということになった。  
 さらに、今後のタイムラインとして、(2)の結果を4月中に整理し、その結果を盛り込んだ最新草案を加盟館に送付するとともに、5月に九州で開かれる理事会・総会で発表するというスケジュール案をまとめた。
 
 議題③も、①②と関連したものである。近日中に要項が発表されるはずだが、第30回学芸員研修会は、「美術著作権の現在」(午前の部)及び「美術館の原則と美術館関係者の行動基準」(午後の部)という二本立てのテーマで開催することとなった。
 前者については、全美として『現場で使える美術著作権ガイド』を刊行して5年が経過し、この間にTPP関連をはじめ内外の状況が変化し、それにともない著作権法改正も進められており、いわば『現場で使える美術著作権ガイド』のアップデートに向けた内容である。 
 後者は、行動基準草案の中間報告の場でもあるが、同時にその背景を整理し、行動基準を持つことの意味を検証する場となる。具体的には、1)全美版行動基準が参照した日本博物館協会版「博物館の原則と博物館関係者の行動規範」成立の背景と過程と現状、2)かつて全美で検討を重ねたが制定されなかった「美術館基準」案の再検証が骨子となる。
 このように、長らく部会内でのみ検討してきた「美術館の原則と美術館関係者の行動規範」(仮称)について、いよいよ開示し、会員各位から広く意見を仰ぐ段階に近づいてきた。ぜひ最新草案をご一読いただき、意見・コメントをお寄せいただければ幸いである。
(文責:安田篤生)

出席者

山梨俊夫(部会長:国立国際美術館)
貝塚 健(幹事:ブリヂストン美術館)
村上博哉(国立西洋美術館)
安田篤生(原美術館)
雪山行二(富山県立近代美術館)
前田忠史(茅野市美術館)
越智裕二郎(西宮市大谷記念美術館)
オブザーバー
事務局:前山祐司(埼玉県立近代美術館)
    小林豊子
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