美術館運営研究部会過去の活動

日時
2016年4月26日(火)
14:00~16:45
場所
国立西洋美術館 第一会議室

第24回美術館運営制度研究部会会合報告

内 容

議題:① 第30回学芸員研修会について
   ② 「美術館の原則と美術館関係者の行動基準」第7草案の改訂作業
   ③ 「美術館の原則と美術館関係者の行動基準」の今後について
   ④ 第65回全国美術館会議総会での特別セッションについて 
   ⑤ 研究部会名称の変更について
   ⑥ その他
 
 去る3月14日の第30回学芸員研修会は、「美術著作権の現在」及び「美術館の原則(以下、「原則」)と美術館関係者の行動基準(以下、「行動基準」)」という二本立てのテーマで、当部会が企画から当日の進行までを担当した。特に「原則」と「行動基準」については、これまで当部会で検討を重ねて来たものを初めて広く開示する場となったため、参加者からの意見を募った。(①)それと並行して各部会に対しても、第7草案への意見を求めていた。研修会後、最初の集まりとなった今回の会合では、研修会参加者から、そして部会から集められた意見を取りまとめ、第8草案としてまとめることが主な作業内容となった。
 寄せられた意見は、軽微な表現の修正から、全体の構成に対するものまでさまざまであったが、各館の抱える課題、部会としての専門的視点が表れていた。ただし、「原則」と「行動基準」が対をなす構成になっていることが十分理解されていない修正意見も多く見られたため、必ずしもそのまま反映させられるわけではないものの、すべての意見を漏らさず出席者全員で注意深く検討した。(②)  
 今回の部会内で協議された内容をもとに、5月前半までに山梨部会長が修正案をとりまとめて本部会員に示す予定である。加えて、運用案について示した「付則」も、貝塚幹事から提示される。出来上がった「原則」と「行動基準」をいかに周知し、関係者の意識にとどめられるようにするかを重要な課題とし、策定後の扱いについても現段階から検討することとした。 これら第8草案および付則を、5月26日に開催される第65回全国美術館会議総会で諮った上で、ウェブサイト等での公開を行う。翌2017年度の理事会及び総会で最終的な承認を得ることを目指し、それまでにさらなる意見を引き続き広く募りたい。(③)  
 第65回総会の特別セッションでは、本草案にいたるまでの経緯と、この原則と行動基準が求められる理由について発表し、参加者とともに討議することとした。(④)
研究部会の名称変更については、参加希望者が所属館で了承を得やすい名称にすべきという意見がある一方、新たに加わった部会員から、現名称への評価もあった。十分な議論の時間を取ることができなかったため、次回以降へ持ち越しとした。(⑤)
(文責:青木加苗)

出席者

山梨俊夫(部会長:国立国際美術館)
貝塚 健(幹事:ブリヂストン美術館)
村上博哉(国立西洋美術館)
淺沼 塁(八王子市夢美術館)
安田篤生(原美術館)
山本成子(高岡市美術館)
前田忠史(茅野市美術館)
浅野秀剛(大和文華館)
青木加苗(和歌山県立近代美術館)
オブザーバー
事務局:前山祐司(埼玉県立近代美術館)
    小林豊子
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