学芸員研修会報告書

日時
2017年3月13日
場所
国立西洋美術館 講堂
〒110-0007
東京都台東区上野公園7-7
TEL:03-3828-5131(代表)
主催
全国美術館会議 担当:保存研究部会

第31回学芸員研修会

日 時:2016年3月13日(月)13:00~17:10
    (11:30~13:00受付「シャセリー展」自由見学)
会 場:国立西洋美術館 講堂
主 催:全国美術館会議 保存研究部会
テーマ:「作品借用時のコンディション・チェックについて」

開催趣旨

展覧会における作品借用に際して、作品の状態確認(コンディション・チェック)はもとより、輸送、梱包仕様、照度や温湿度設定、展示方法や取扱いの注意点など、作品保存や事故予防の観点から留意すべき点が多々あります。また展覧会活動や展示活動が盛んとなり、作品貸借や移動の機会が増加傾向にある昨今の状況においては、一層の事故予防への配慮も求められているものと思われます。
 保存研究部会では、国内巡回展の作品借用に際して、担当者はどう対応するべきか、どのような点に留意すべきかといった観点から、作品借用時に使用するコンディション・レポートの書式づくりや、チェック時の用語などについて意見交換を行い、外部講師をお招きして専門的知見を伺いながら取り組んでまいりました。
 巡回展においては、どの時点で問題が発生したのか、責任はどこに在るのか、保険が適応できるかといった問題が生じることがありますが、借用時や会場ごとのコンディション・チェックでそのような問題を回避できることもあります。また、コンディション・チェックが的確に行われることで、その展覧会に限らず長期的な作品保存にも効果があるものと考えます。その一方で、展覧会のための作品借用時や会場でのコンディション・チェックは、ときに十分な時間やスペースが無いなかでの作業となり、どうしても記録すべき事項の見落としなども発生してしまいます。
 このたびの学芸員研修会では、各分野で活躍されている講師をお招きし、実際の事例や経験談をご紹介いただきつつ、保存研究部会が作成したコンディション・レポートの書式や症例集(共に試行版)についてご報告いたします。
 コンディション・レポートの書式や症例集はあくまでも保存研究部会からの提案で、展覧会の趣旨や特徴に応じて自由に仕様を変更していただけるもので、将来的には症例集と併せて全国美術館会議のホームページにも掲載いたします。本研修会と、このコンディション・レポートの書式案が少しでもお役に立つようでしたら幸甚です。多くの皆様にご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

プログラム

11:30〜13:00 受付

13:00〜13:10 開会挨拶/建畠 晢(全国美術館会長、埼玉県立近代美術館長)
13:10〜13:50 講演1「海外より借用する際のコンディション・チェックについて」
              大原秀之氏(吉備国際大学教授)
13:50〜14:40 講演2「海外の事例紹介:ニューヨーク近代美術館(MoMA)における借用時
             のコンディション・チェックにおける事例について」(通訳あり)
              ロジャー・グリフィス氏
                    (ニューヨーク近代美術館(MoMA)コンサヴァター)

14:40~15:10  休憩

15:10~15:50 講演3「掛け軸、屏風、茶器等の借用とコンディション・チェックについて」
              神庭信幸氏(東京国立博物館特別研究員)
15:50~16:30 講演4「コンディション・レポート書式と症例集について」
              相澤邦彦(保存研究部会/
                       兵庫県立美術館保存・修復グループ学芸員)

16:30~17:00 質疑応答

17:00~17:10 閉会挨拶/村田眞宏(保存研究部会長、豊田市美術館長)

17:30〜19:00 情報交換会 (国立西洋美術館内「すいれん」)
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