情報・資料研究部会過去の活動一覧

日時
2013年4月15日(月)
14:00〜17:00
場所
東京国立近代美術館
アートライブラリ

第28回情報・資料研究部会会合報告

内 容

・第27回学芸員研修会報告(鴨木・川口)
 3月25日に国立西洋美術館で開催された学芸員研修会での発表結果について発表者である幹事より報告した。発表時に使用したスライドPDFを資料として部会メンバーに送付することになった。

 タイトル:「作品情報の収集・整理・発信 — 現状と課題 — 」
 発表者: 鴨木年泰(東京富士美術館) 川口雅子(国立西洋美術館)
 結 果: 現在各美術館(全国美術館会議加盟館359館)がHP上に掲載・発信している所蔵作
      品情報の実態(所蔵品紹介ページの有無と内容)について部会メンバーによる簡便
      な実見調査を行い、その結果を手がかりとしながら当研究部会が数年来取り組んで
      きた作品情報発信に関する取り組みの紹介と課題認識、そして今後の活動について
      報告した。
      部会への質問や反響の声もあり、参加者の関心の高さがうかがえる成果があったと
      総括した。
・「全国美術館所蔵目録の目録(仮称)」作成プロジェクトについて
 本プロジェクトについて今後のスケジュールと行うべき作業内容を検討し、第一次調査結果の精度を上げる作業の第1回作業を実施。終了後に今後の進め方について検討を行った。

[第一次調査結果]
 東京国立近代美術館OPACで全国美術館会議加盟館359館の所蔵目録を検索し、検索結果のプリントアウトをファイルにまとめた。359館中、245館(全体の68%)については何らかの目録があるという調査結果。
[第1回作業の内容]
 ファイルを参考にしつつ、東京国立近代美術館蔵書を実見し、対象目録の序文や凡例を参照して絞り込み、または抽出漏れについて訂正追記作業を行った。 
 発行年度が異なる場合に新しい目録が古い目録を網羅する場合と新たな資料を掲載している場合など個別のケースがあり、実見調査によって初めて判定できる要素が多いことを確認。例外的な事例など部会メンバーでの協議を必要とするものも散見された。
 1時間30分ほどの作業で40館程度の目録データの絞り込みを行った。

[作業結果を受けての検討]
 次回以降アルバイト作業スタッフも加え、月1回のペースで3〜4回程度の部会を持ち作業を完了させる。資料の判定には個別の要素も多いため、原則部会メンバーを主体に作業を進める方向で一致した。
 5月に予定されている全国美術館会議総会での活動報告で各館への調査結果をまとめたアンケート実施の告知を行う。アンケート実施時期、今後の作業工程については、現在の作業の進捗に併せ検討を進めていく。

・第62回全国美術館会議総会 5/30-31 宇都宮美術館
 総会活動報告の中で、アンケート実施の告知を行う。

・その他の企画準備に関する協議並びに情報交換
 所蔵作品情報についてのプロジェクトに関する情報交換を行った。

参加者:8名

山脇佐江子 部会長
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立西洋美術館)幹事
嶋田紗千(世田谷美術館)
住広昭子(東京国立博物館)
水谷長志(東京国立近代美術館)
村山 閑(岐阜県現代陶芸美術館)   ※五十音順
小林豊子(全国美術館会議 事務局)  ※オブザーバー参加
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