第68回情報・資料研究部会会合報告
内 容
第68回部会では、前回(第67回部会、2026年6月10日(水)開催)決定した、本年度全国美術館会議の会員館を対象に行うアンケート調査について、その進捗状況の共有と今後の計画を確認する場となった。本アンケート調査は、「作品情報チーム」が所蔵作品のデジタル化や公開について、そして「アーカイブズ資料チーム」が美術館の持つアーカイブズ資料について、それぞれ別のアンケートを作成し実施するものである。
1. 「作品情報チーム」進捗状況の共有(報告:チームリーダー溝上)
前回の部会で決定した内容を基にアンケートの素案を作成し、チームのメンバーに展開したところ、設問数
や内容について合計49点のコメントが集まった。
主には、回答者の負担を考え設問数を30問程度に減らすべき、また本調査の位置付けとして2014年に情
報・資料研究部会で行った『全国美術館会議会員館 収蔵品目録総覧 2014』を前提としたものとしてはどうか
といった内容であった。また、調査の実施方法が課題となっており、ExcelもしくはMicrosoft Formsを使用す
る等どのような形式を取るのか、そして依頼文の送付方法等を検討していきたい旨が示された。
次に、メンバーのコメントを踏まえて整理した調査票案が共有された。アンケートの内容は、基本情報、所
蔵作品の概況、所蔵作品情報の管理体制、所蔵作品情報の整備、作品情報の公開・活用、課題の6セクション
で構成され、アンケート全体を通して台帳や目録、画像の整備状況、公開の状況や、所蔵作品情報を公開して
いない理由等を把握可能な内容となっている。
これらに対し、部会参加者からは、「アンケートに回答する立場として、設問数が30問程度は妥当」といった
コメントや、「『全美目録総覧2014』との関係性を踏まえた調査結果の公開形式を確認したい」といった質問
が投げかけられ、「各館データベースのURL一覧を作成するのが良いのではないか」ということが全体で確認
された。さらに、調査の結果として「デジタルデータの公開とその後の維持について、また、実際にデータベー
スを作品管理に活用できているのか等の課題を提示」したい旨が共有された。
また、山梨部会長から「全国の美術館が所蔵作品情報を公開できていない理由を明らかにすることで、今
後文化庁への提案にも繋がるのではないか」と全体を通しての方向性が示された。
2. 「アーカイブズ資料チーム」進捗状況(報告:チームリーダー谷口)
前提として本調査は、『全国美術館会議会員館 アーカイブズ資料所在一覧2022』の更新版となることが確
認された。また、現在の進捗として、調査票案の内容や提出形式についてチーム内での意見を募った状況にあ
ることが共有された。また調査の課題として、資料群毎に一つの調査票を提出する形式となり、さらに各資料
群で担当者が違うケースも見られるため、Microsoft Formsで回答を取りまとめるのが難しい点が挙げられ
た。
次に、調査票案について、表紙、全館が回答する調査票①、資料群毎に回答する調査票②で構成されている
ことが説明された。調査票①では、館情報等や資料群の有無等基礎的な内容、調査票②では「ISAD(G): 国際
標準アーカイブズ記述」の項目番号を付与した形でアーカイブズ資料群の内容、特徴、形態、入手元、閲覧の
可否、目録の整備状況等、そしてその資料群の所在情報の公開可否について回答を行う方式としている。課
題は、調査票①と②の関係性について明瞭になっているか、調査結果の公開項目を明確にする必要があるか
公開にあたっての手続き方法等にあることが示された。
コメントとして「前回調査では公開に向けての手続きの工程が多かったが、今回はプロセスの合理化が重
要ではないか」、「『図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)』を使用してはどうか」といった内容
が挙げられた。また、アーカイブズ資料群という用語やその定義の難しさについても議論され、さらに機関ア
ーカイブズについても設問を設けることが確認された。
3. 全体の調査方法、形式について
全体としては、ふたつの調査のタイミングについての確認が行われた。作品情報とアーカイブズ資料の調査
を同時に行うと各館にとっても負担となり混乱の元ともなるため、今年度は作品情報のみの調査を行い、ア
ーカイブズ資料については来年度に行うことが決定した。また、作品情報の調査スケジュールでは、年度内に
外部講師を招いた研修会の開催の実施を目標として組み立てていくことが確認された。これらを踏まえ、作
品情報チームでは、今後調査内容をブラッシュアップし、チーム内で共有した後に次の部会でも共有していき
たいとの方針がチームリーダーより示された。
4. 部会長挨拶/山梨絵美子部会長
作品情報のアンケートを本年度中に行うことで、次年度文化庁への提案に繋げられる。また、アーカイブズ
資料は引き続き調査方法を検討していくとともに、収蔵庫問題にも関わる面もあるため、視野にいれながら
相談していきたい。
1. 「作品情報チーム」進捗状況の共有(報告:チームリーダー溝上)
前回の部会で決定した内容を基にアンケートの素案を作成し、チームのメンバーに展開したところ、設問数
や内容について合計49点のコメントが集まった。
主には、回答者の負担を考え設問数を30問程度に減らすべき、また本調査の位置付けとして2014年に情
報・資料研究部会で行った『全国美術館会議会員館 収蔵品目録総覧 2014』を前提としたものとしてはどうか
といった内容であった。また、調査の実施方法が課題となっており、ExcelもしくはMicrosoft Formsを使用す
る等どのような形式を取るのか、そして依頼文の送付方法等を検討していきたい旨が示された。
次に、メンバーのコメントを踏まえて整理した調査票案が共有された。アンケートの内容は、基本情報、所
蔵作品の概況、所蔵作品情報の管理体制、所蔵作品情報の整備、作品情報の公開・活用、課題の6セクション
で構成され、アンケート全体を通して台帳や目録、画像の整備状況、公開の状況や、所蔵作品情報を公開して
いない理由等を把握可能な内容となっている。
これらに対し、部会参加者からは、「アンケートに回答する立場として、設問数が30問程度は妥当」といった
コメントや、「『全美目録総覧2014』との関係性を踏まえた調査結果の公開形式を確認したい」といった質問
が投げかけられ、「各館データベースのURL一覧を作成するのが良いのではないか」ということが全体で確認
された。さらに、調査の結果として「デジタルデータの公開とその後の維持について、また、実際にデータベー
スを作品管理に活用できているのか等の課題を提示」したい旨が共有された。
また、山梨部会長から「全国の美術館が所蔵作品情報を公開できていない理由を明らかにすることで、今
後文化庁への提案にも繋がるのではないか」と全体を通しての方向性が示された。
2. 「アーカイブズ資料チーム」進捗状況(報告:チームリーダー谷口)
前提として本調査は、『全国美術館会議会員館 アーカイブズ資料所在一覧2022』の更新版となることが確
認された。また、現在の進捗として、調査票案の内容や提出形式についてチーム内での意見を募った状況にあ
ることが共有された。また調査の課題として、資料群毎に一つの調査票を提出する形式となり、さらに各資料
群で担当者が違うケースも見られるため、Microsoft Formsで回答を取りまとめるのが難しい点が挙げられ
た。
次に、調査票案について、表紙、全館が回答する調査票①、資料群毎に回答する調査票②で構成されている
ことが説明された。調査票①では、館情報等や資料群の有無等基礎的な内容、調査票②では「ISAD(G): 国際
標準アーカイブズ記述」の項目番号を付与した形でアーカイブズ資料群の内容、特徴、形態、入手元、閲覧の
可否、目録の整備状況等、そしてその資料群の所在情報の公開可否について回答を行う方式としている。課
題は、調査票①と②の関係性について明瞭になっているか、調査結果の公開項目を明確にする必要があるか
公開にあたっての手続き方法等にあることが示された。
コメントとして「前回調査では公開に向けての手続きの工程が多かったが、今回はプロセスの合理化が重
要ではないか」、「『図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)』を使用してはどうか」といった内容
が挙げられた。また、アーカイブズ資料群という用語やその定義の難しさについても議論され、さらに機関ア
ーカイブズについても設問を設けることが確認された。
3. 全体の調査方法、形式について
全体としては、ふたつの調査のタイミングについての確認が行われた。作品情報とアーカイブズ資料の調査
を同時に行うと各館にとっても負担となり混乱の元ともなるため、今年度は作品情報のみの調査を行い、ア
ーカイブズ資料については来年度に行うことが決定した。また、作品情報の調査スケジュールでは、年度内に
外部講師を招いた研修会の開催の実施を目標として組み立てていくことが確認された。これらを踏まえ、作
品情報チームでは、今後調査内容をブラッシュアップし、チーム内で共有した後に次の部会でも共有していき
たいとの方針がチームリーダーより示された。
4. 部会長挨拶/山梨絵美子部会長
作品情報のアンケートを本年度中に行うことで、次年度文化庁への提案に繋げられる。また、アーカイブズ
資料は引き続き調査方法を検討していくとともに、収蔵庫問題にも関わる面もあるため、視野にいれながら
相談していきたい。
(報告者:国立アートリサーチセンター ハリントン角皆萌仁香)
参加者:17名(会員名簿順)
山梨絵美子(千葉市美術館) 部会長
鴨木年泰(東京富士美術館) 幹事
川口雅子(国立アートリサーチセンター) 幹事
上野絵里子(草間彌生美術館)
谷口英理(国立アートリサーチセンター)
溝上心太(国立アートリサーチセンター)
ハリントン角皆萌仁香(国立アートリサーチセンター)
中平洋子(ちひろ美術館・東京)
廣川晶子(国立工芸館)
三浦敬任(奈良県立美術館)
奥野雅子(大阪中之島美術館)
清原佐知子(大阪中之島美術館)
谷口依子(姫路市立美術館)
政次加奈子(大原美術館)
大塚優美(大原美術館)
福田浩子(広島県立美術館)
石黒礼子(福岡県新県立美術館建設室)
鴨木年泰(東京富士美術館) 幹事
川口雅子(国立アートリサーチセンター) 幹事
上野絵里子(草間彌生美術館)
谷口英理(国立アートリサーチセンター)
溝上心太(国立アートリサーチセンター)
ハリントン角皆萌仁香(国立アートリサーチセンター)
中平洋子(ちひろ美術館・東京)
廣川晶子(国立工芸館)
三浦敬任(奈良県立美術館)
奥野雅子(大阪中之島美術館)
清原佐知子(大阪中之島美術館)
谷口依子(姫路市立美術館)
政次加奈子(大原美術館)
大塚優美(大原美術館)
福田浩子(広島県立美術館)
石黒礼子(福岡県新県立美術館建設室)