第48回保存研究部会会合報告
内 容
10月13日(木)
14:00 開会挨拶
岐阜県現代陶芸美術館の高橋館長と、今年度
から当研究部会の新部会長に就任された村田眞
宏豊田市美術館館長から、それぞれご挨拶をい
ただきました。
14:00~16:15 講演及び質疑応答
「美術館・博物館における保存について
古文化財から現代美術まで」
講師:塚田全彦氏(東京藝術大学准教授)
保存科学をご専門とする塚田全彦氏に、以前
同氏が勤務されていたメトロポリタン美術館で
の活動について、ご講演をいただきました。塚
田氏が2008年に同美術館の科学研究部に着任
するまで全館的な保存の取り組みはなく、温室
度管理や虫害対策はコレクションの部門ごとば
らばらに行われていたというお話をはじめ、日
米で用いられる保存材料や薬剤の違い、脆弱で
展示不可能と言われていたオートクローム写真
の原板展示を実現させた事例等々、海外美術館
における様々な保存活動事情は、大変貴重で興
味深いお話でした。

16:30~17:30 バックヤードツアー
企画幹事花井さん(岐阜県現代陶芸美術館)のご案内で
展示室(2階)、展示ホール(1階)、搬出入口、収蔵庫、
空調機械室などを見学させていただきました。
個々のケースや台に免震装置を付けるのではなく、展示
室全体が上から吊るす方式の免震構造になっていることに
一同感嘆。展示ホールからは、展示室外側の巨大な吊り構
造を実際に見ることができました。収蔵庫では、こまごま
とした器類がコンテナや写真ラベルの活用でわかりやすく
整理されていた点や、棚の前面を広く覆える落下防止クロ
スなどの工夫が参考になりました。
19:00~
多治見市内の「だいどこ やぶれ傘」にて情報交換会。
14:00 開会挨拶

岐阜県現代陶芸美術館の高橋館長と、今年度
から当研究部会の新部会長に就任された村田眞
宏豊田市美術館館長から、それぞれご挨拶をい
ただきました。
14:00~16:15 講演及び質疑応答
「美術館・博物館における保存について
古文化財から現代美術まで」
講師:塚田全彦氏(東京藝術大学准教授)
保存科学をご専門とする塚田全彦氏に、以前

同氏が勤務されていたメトロポリタン美術館で
の活動について、ご講演をいただきました。塚
田氏が2008年に同美術館の科学研究部に着任
するまで全館的な保存の取り組みはなく、温室
度管理や虫害対策はコレクションの部門ごとば
らばらに行われていたというお話をはじめ、日
米で用いられる保存材料や薬剤の違い、脆弱で
展示不可能と言われていたオートクローム写真
の原板展示を実現させた事例等々、海外美術館
における様々な保存活動事情は、大変貴重で興
味深いお話でした。

16:30~17:30 バックヤードツアー
企画幹事花井さん(岐阜県現代陶芸美術館)のご案内で
展示室(2階)、展示ホール(1階)、搬出入口、収蔵庫、
空調機械室などを見学させていただきました。
個々のケースや台に免震装置を付けるのではなく、展示
室全体が上から吊るす方式の免震構造になっていることに
一同感嘆。展示ホールからは、展示室外側の巨大な吊り構
造を実際に見ることができました。収蔵庫では、こまごま
とした器類がコンテナや写真ラベルの活用でわかりやすく
整理されていた点や、棚の前面を広く覆える落下防止クロ
スなどの工夫が参考になりました。
19:00~
多治見市内の「だいどこ やぶれ傘」にて情報交換会。
コンディション・レポートと研修会について
10月14日(金)9:30~11:30
1. 洋画用、立体作品用フォーマットについて、最終確認を行いました。主な修正・確認事項は以
下のとおり。
(1) 名称の統一
「コンディション・チェックシート」「コンディション・レポート」が混在していた名称
を「コンディション・レポート」に統一する。
(2) フォーマットを2パターン作る
カスタマイズを試みた皆さんからの「項目を増やそうとするとフォーマットがずれてかな
り大変。多い項目を削る方がカスタマイズは楽」という意見をもとに、①ハイスペックで項
目が多いパターン(エクセル連動)、②シンプルな項目にまとめたパターン(現在作成中の
もの、エクセル連動なし)を作り、研修会で提案することにしました。
(3) 入力シートの項目追加
(2)の方針を受け、入力シートにはこれまでに削った項目含め、必要と思われる項目をなる
べく入れ込むことにしました(※レポートに反映させない項目もあり)。
挙がった項目は以下のとおり。
・作品no./仮no./章no./輸送no.
・所蔵者名/図録表記用所蔵者名/借用先(※寄託などの場合)/集荷返却先
・制作年
・作者生没年/著作権有無
・所属長肩書
(4) その他(項目の修正)
・集荷/返却先住所から郵便番号を削除(両フォーマット共通)
・「額装/裏面の保護」の項目から「エサフォーム」削除(普通は使わないため)
「その他」はチェックで記入式として「その他:」とコロンをつけて表記(洋画)
2. 相澤さん(油彩画)、安藤さん(日本画)、花井さん(陶芸)にそれぞれ作成いただいた症例
集について意見交換を行いました。
主な修正・意見等は以下のとおり。
・油彩画の症例集に「虫食い」を追加。
・陶芸は内容が近い項目(欠けに関すること/染み・汚れに関することetc.)をなるべくまと
めてもらう。
3. 田中さんにコンディション・レポートの概要(試行版の使い方)を作成いただきました。
4. 研修会について、以下の内容で実施することを確認しました。
・3月6日(月)か13日(月)に西美で開催。事務局に会場の仮押さえを依頼。
・内容はレポートの報告と外部講師による講演会とする。
・懇親会は実施する(仕切りは事務局に依頼)。
・当日の受付・誘導スタッフは前日の会合で担当を決める。
・開会あいさつは村田部会長に依頼。
※今後の具体的な準備は研修会準備チーム(田中さん、相澤さん、花井さん、安藤さん)に中心と
なってすすめていただく予定です。4名の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
1. 洋画用、立体作品用フォーマットについて、最終確認を行いました。主な修正・確認事項は以
下のとおり。
(1) 名称の統一
「コンディション・チェックシート」「コンディション・レポート」が混在していた名称
を「コンディション・レポート」に統一する。
(2) フォーマットを2パターン作る
カスタマイズを試みた皆さんからの「項目を増やそうとするとフォーマットがずれてかな
り大変。多い項目を削る方がカスタマイズは楽」という意見をもとに、①ハイスペックで項
目が多いパターン(エクセル連動)、②シンプルな項目にまとめたパターン(現在作成中の
もの、エクセル連動なし)を作り、研修会で提案することにしました。
(3) 入力シートの項目追加
(2)の方針を受け、入力シートにはこれまでに削った項目含め、必要と思われる項目をなる
べく入れ込むことにしました(※レポートに反映させない項目もあり)。
挙がった項目は以下のとおり。
・作品no./仮no./章no./輸送no.
・所蔵者名/図録表記用所蔵者名/借用先(※寄託などの場合)/集荷返却先
・制作年
・作者生没年/著作権有無
・所属長肩書
(4) その他(項目の修正)
・集荷/返却先住所から郵便番号を削除(両フォーマット共通)
・「額装/裏面の保護」の項目から「エサフォーム」削除(普通は使わないため)
「その他」はチェックで記入式として「その他:」とコロンをつけて表記(洋画)
2. 相澤さん(油彩画)、安藤さん(日本画)、花井さん(陶芸)にそれぞれ作成いただいた症例
集について意見交換を行いました。
主な修正・意見等は以下のとおり。
・油彩画の症例集に「虫食い」を追加。
・陶芸は内容が近い項目(欠けに関すること/染み・汚れに関することetc.)をなるべくまと
めてもらう。
3. 田中さんにコンディション・レポートの概要(試行版の使い方)を作成いただきました。
4. 研修会について、以下の内容で実施することを確認しました。
・3月6日(月)か13日(月)に西美で開催。事務局に会場の仮押さえを依頼。
・内容はレポートの報告と外部講師による講演会とする。
・懇親会は実施する(仕切りは事務局に依頼)。
・当日の受付・誘導スタッフは前日の会合で担当を決める。
・開会あいさつは村田部会長に依頼。
※今後の具体的な準備は研修会準備チーム(田中さん、相澤さん、花井さん、安藤さん)に中心と
なってすすめていただく予定です。4名の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
その他の連絡事項
11:30~12:30
・次回の会合は学芸員研修会の前日に行います。
・来年度の事務幹事は引き続き相澤・根本が担当します。
・最近は部会の出席者が少ない状況が続いているため、メーリングリストの積極的な活用をお願い
します。
・次回の会合は学芸員研修会の前日に行います。
・来年度の事務幹事は引き続き相澤・根本が担当します。
・最近は部会の出席者が少ない状況が続いているため、メーリングリストの積極的な活用をお願い
します。
出席者
13日:12名、オブザーバー4名
14日:7名
14日:7名