美術館運営研究部会過去の活動

日時
2017年3月27日(月)
14:00~18:00
場所
国立西洋美術館 第一会議室

第26回美術館運営制度研究部会会合報告

内 容

議題:① 企画委員会・理事会(2/6)について
   ② 「原則と行動」第9草案の改訂作業(第10草案への作業)
   ③ 「原則と行動」の工程表について
   ④ 2017年度活動計画
 かねてより策定作業を進めていた「美術館の原則と美術館関係者の行動」については、今回の部会に先立って、昨年発表の《第8草案》を改訂した《第9草案》が、本年(2017)1月発行の機
関誌『ZENBI』第11号に掲載された。未読の方にはぜひご一読をお願いしたい次第である(後述のようにさらに改訂する予定ではあるが)。また、2月6日開催の企画委員会・理事会において、山梨部会長から「原則と行動」に関する経過説明があったことが報告された(議題①)。
 機関誌に掲載後、《第9草案》に対する意見もいくつか寄せられ、その内容を検討すると同時に《第9草案》をあらためて吟味し、《第10草案》へ進むこととした(議題②)。
 大きな変更点としては、ひとつめ、名称を「美術館の原則と美術館関係者の行動指針」に改めた。前回の報告でも記したように、昨年「~行動基準」の名で発表した《第8草案》に寄せられた意見を元に改題したのだが、逆に曖昧になってしまったことを反省し、「基準」よりもやわらかい「指針」の2文字を付けることとした。もうひとつ大きな変更は、「まえがき」(『ZENBI』第11号、p.31)の全面改稿である。「まえがき」に『ZENBI』第11号p.32前半の内容も吸収して再構成し、「原則と行動指針」の背景・趣旨・目的・対象・活用などをよりわかりやすく伝えることを目標とする。また、今後の工程についても議論がなされた(議題③)。
 当部会ではこれまで、学芸員研修会や総会での
発表と討論、他の部会への投げかけ、機関誌への掲載など行ってきたが、席上、10の地域ブロックごとに説明と討議の場を設けてさらに時間を掛けて内容を練るべきという意見も出された。議論の結果、4月に《第10草案》をまとめ、次回の理事会(5/25)に諮り、「理事会提案として総会の議決にかけることを部会として要望する」ということとなった。また、議決されたあかつきには、「原則と行動指針」の独立した冊子を大量に印刷製本し、会員館職員や関係者への周知と浸透の努力を継続することも話し合われた。
 最後に、当部会は長期にわたって「原則と行動指針」を中心に活動してきたが、それ以外に今後当部会で俎上に乗せるべき美術館界の課題についても検討を進めることとなった(議題④)。
(文責:安田篤生)

出席者:10名

山梨俊夫(部会長:国立国際美術館)
貝塚 健(幹事:ブリヂストン美術館)
村上博哉(国立西洋美術館)
安田篤生(原美術館)
雪山行二(富山県美術館) 
山本成子(高岡市美術館)
前田忠史(茅野市美術館)
山田 諭(名古屋市美術館)
青木加苗(和歌山県立近代美術館)
オブザーバー
事務局:小林豊子  

※所属は部会開催時  
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