学芸員研修会報告書

日時
2023年3月20日 - 2023年3月20日
場所
国立西洋美術館 講堂及びオンライン開催
主催
全国美術館会議(担当:保存研究部会)

第37回学芸員研修会

内容

テーマ: 「美術館の防災対策」
日 時: 令和5年3月20日(月)10:00~17:30
会 場: 国立西洋美術館 講堂及びオンライン開催(録画配信無し)     
主 催: 一般社団法人全国美術館会議(企画担当:保存研究部会)
定 員: 会場参加 65名(正会員)
     オンライン参加 500名

開催趣旨

 近年、「観測史上最大の」自然災害が各地を襲い、美術館博物館が被害を受けるケースも増加しています。このような多発する災害への社会的関心が高まっていることを受け、保存研究部会では学芸員研修会のテーマを「美術館の防災対策」としました。
 地震や水害など幅広い自然災害について取り上げ、第1部では高知水害(1998年)、東日本大震災(2011年)、また2019年の台風19号による被害といった過去の事象から教訓を得る機会を設けます。
 第2部では、各館が今後の防災対策を検討する上で基礎となり得る独立行政法人国立文化財機構文化財防災センターや全国美術館会議災害対策委員会の活動と役割、被災時の相談窓口などをご紹介します。
 学芸員だけではなく、美術館に勤務するすべての皆様にご参加いただき、各館の日頃の備えを強化する契機となることを望んでいます。

プログラム

(9:30~10:00 会場受付(Zoom入室、通信状況確認))
10:00~10:10 開会挨拶 田中正之(国立西洋美術館長)
『第1部』~被災経験、復興作業等の事例~
10:10~10:55 講演①「みえない被災 ー教育普及の現場からー」
            奈良本真紀(川崎市市民ミュージアム教育普及部門長)
10:55~11:40 講演②「文化財レスキューから活用へ ー石巻市博物館における被災美術作品の
            展示事例からー」
            泉田邦彦(石巻市博物館学芸員(主任主事))
11:40~12:25 講演③「高知県立美術館の防災対策 ー98年豪雨水害の被災経験を踏まえて」
            塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員、保存研究部会員)
12:25~14:00 休憩 
『第2部』~日頃の備え、災害対策~
14:00~14:45 講演④「国立文化財機構文化財防災センターの活動」
            小谷竜介氏(国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括
                  リーダー)
14:45~15:30 講演⑤「報告を読み解き、想像して備える ー支援や調査の活動を通してー」
            浜田拓志氏(国立文化財機構文化財防災センター客員研究員)
15:30~15:50 休憩
15:50~16:20 講演⑥全美「被災収蔵品を緊急搬出するために必要な資機材リスト」
            邊牟木尚美(国立西洋美術館主任研究員・保存修復室長、全美災害
                  対策委員、保存研究部会員)
16:20~16:50 講演⑦全美「“緊急時の連絡網組織”をめぐる、あれこれ」
            貝塚 健(アーティゾン美術館学芸員、全美災害対策委員会副委員長)
16:50~17:20 質疑応答
17:20~17:30 閉会挨拶 木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館長、保存研究部会長)
17:30     閉会、配信終了

参加申込方法

【会場参加】申し込みはこちらから
  ※申込期間:2023(令和5)年2月20日(月)正午まで。
  ※全美登録館1館1名に限定させていただきます。
  ※正会員、個人会員、賛助会員のみとさせていただきます。
  ※定員(65名)に達した場合、調整の上、2月24日(金)までに会場参加の可否をお知らせ
   いたします。

【オンライン参加】申し込みはこちらから
  ※申込期間:2023(令和5)年3月13日(月)正午まで。
  ※定員(500名)に達した場合、会員を優先いたします。
  ※ZoomミーティングURLは、3月17日(金)までに参加申込記載のメールアドレス宛に
   お知らせいたします。

お問合せ先

全国美術館会議事務局:E-mail: info(a)zenbi.jp[(a)を@に変更してください]
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