情報・資料研究部会過去の活動一覧

日時
2013年11月20日(水)
14:00〜17:30
場所
東京富士美術館
本館 会議室

第32回情報・資料研究部会会合報告

内 容

・「全国美術館所蔵作品目録の目録」調査票送付準備作業
 「所蔵作品目録調査ご協力のお願い」書並びに「調査票」の発送作業を行った。
 本調査は2011年度に作業開始したため、調査票については2011年度会員館分を作成。この発送作業において、2012年度の退会館2館については未発送とし、新規入会館8館の調査票を追加作成し発送することとした。
 当日作業による発送数 359通
 後日追加で8通発送予定、発送合計は本年度会員館 367通
 調査票の回収〆切日は12月27日を予定。年明け1月に部会を開催し回収状況・内容について分析・検討を進めることとした。
・東京富士美術館アートライブラリーとシステム見学
 東京富士美術館の各施設、システム他について見学を行った。
 アートライブラリー/閉架書庫/常設展示室 QRコード作品解説システム/館内アート情報検索タッチパネルPC「ART NAVI」/タッチパネル高精細画像鑑賞システム「名画ナビゲーション」/収蔵品RFID管理システム

 アートライブラリー及び閉架書庫見学では蔵書の収納予定冊数や導入予定の蔵書管理システム、また書架の配架の考え方等について紹介をした。
 常設展示室ではQRコードの作品解説システムと「ART NAVI」についてインターネットのWebベースのサービスとして構築していること等を紹介。ネット環境を活かしたデータ運用の利点の一方、3G回線やWi-Fi環境等、ネットインフラによっては快適に視聴できない等の課題も。
 高精細画像鑑賞システムでは、コンテンツとなっている画像データの取得について話題に。東京富士美術館では、画像のソース・サイズ別に①4×5のポジのデジタル化画像(4000×5000ピクセル)、②中判デジタルカメラ撮影(7000×9000ピクセル)、③原寸スキャン画像(10000×15000〜30000×30000ピクセル)の3種類の画像を利用。とりわけスキャン画像の精細なデータについて話題になった。
 最後に今年度システム構築・導入をし、これから運用を開始する収蔵品のRFID(ICタグ)を使った管理システムについて紹介。収蔵品の移動履歴等を収蔵品データベースと連動して記録・管理していくシステムとなっており、RFIDの活用についてはこれまで導入実験等の事例はあるが、実際の導入事例として今後の運用実績について知りたいという意見があった。
・「光の賛歌 印象派展」鑑賞
 現在同館で開催中の特別展の自由鑑賞を行った。

・その他の企画準備に関する協議並びに情報交換
 次回以降部会において、部会メンバーの所属館での開催についても積極的に検討していきたいということになった。次回部会については1月15日(水)を予定しつつ、開催館については検討を進めることになった。

参加者:11名

鴨木年泰(東京富士美術館) 幹事
川口雅子(国立西洋美術館) 幹事
室屋泰三(国立新美術館)
嶋田紗千(世田谷美術館)
水谷長志(東京国立近代美術館)
住広昭子(東京国立博物館)
小林真由美(松岡美術館)
村山閑(岐阜県現代陶芸美術館)
本造雅美(株式会社パークウェーブ)※オブザーバー会員
上坂真由(株式会社パークウェーブ)※オブザーバー会員
小林豊子(全国美術館会議 事務局)
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