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小規模館研究部会第28回会合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
〜報告〜 ![]() 東洋画の伝統的な画題のひとつで、日本の気候風土に生きて独自の発展を見せた花鳥画は、現在、絵画表現のボーダーレス化、そして私たちを取り巻く自然環境やライフスタイルの大きな変化によって新しい局面をむかえています。この研修会は、自然との関係が稀薄になりつつある今、花や鳥などのモチーフに託された思いを探りながら、自然と人間との関わり、自然の大切さや命の尊さについて考え、今後の花鳥表現の可能性と未来を考えるというものでした。 研修会はまず、制作者の立場から現在注目を集める日本画家 森山知己氏の基調講演で始まり、続いて日々調査研究に励む美術館学芸員の立場から、福井麻純氏(細見美術館学芸員)、永井明生氏(広島県立美術館主任学芸員)、廣田生馬氏(神戸市立小磯記念美術館)に専門的な発表をしていただきました。その後、講師・発表者の4氏をパネラーとし、上薗四郎氏(笠岡市立竹喬美術館館長)の進行で、会場の参加者も含めたディスカッションが行われました。 この会は、年の瀬間近の平日の午後に、広報手段も限られた中で開催されたにもかかわらず、華鴒大塚美術館友の会や笠岡市立竹喬美術館や新見美術館など近隣美術館友の会の協力を得て、会場は100名近くの聴講者でいっぱいとなりました。研修会が終わる頃には外は薄暗くなっていましたが、最後まで席を立たれる方もなく、熱心に話に耳を傾ける聴講者の姿がとても印象的でした。 ![]() 小規模館研究部会への加盟館にはコレクションに特徴を持った館が多く、コレクションを活用してさまざまな企画や関連行事を行っています。コレクションを活用した展示や関連行事の企画立案実施は館活動のベースであり、部会メンバーは日々“コレクションをどう活用するか”という課題に力戦奮闘しているわけですが、華鴒大塚美術館のコレクションと企画展示を背景にした今回の研修会は、部会メンバーにとって大変刺激になり、参考になる部分も多かったのではないかと思います。
〜報告〜 ![]() 午後からは近隣加盟館3館(成羽町美術館・やかげ郷土美術館・笠岡市立竹喬美術館)の見学会を開催しました。各館担当者から概要説明を聞き、展示作品や建物などをじっくりと見てまわりました。 こうして今回は講演会から見学会まで2日間びっしりと詰まった日程と内容になりましたが、参加者は積極的に情報交換や情報収集を行いながら、最後まで疲れの様子を見せることなく、次回会合での再会を約束しながら解散、各館に戻って行きました。 |
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