第24回学芸員研修会(3月9日)の報告
主 催:全国美術館会議 美術館運営制度研究部会
日 時:平成21年3月9日(月)13:00〜17:00
会 場:国立西洋美術館 講堂
テーマ:「美術館のいまー著作権・寄贈ハンドブック作成と運営制度ー」
内 容: 第1部 寄贈について・・・・・・・山梨俊夫氏(神奈川県立近代美術館館長)
著作権について・・・・・甲野正道氏(国立西洋美術館副館長)
質疑応答
第2部 指定管理者制度のその後
参入する立場から・・・高橋信裕氏(株式会社文化環境研究所)
学芸の立場から・・・藤間寛氏(島根県立美術館)
質疑応答
開催趣旨: 学芸員が日常業務の中で常に直面する著作権問題、美術館の作品収集活動を支える
寄贈申出に関して、対処していくときの基本的な考え方の紹介をし、現在作成中のQ&Aまでを含むハンドブックについての進捗状況の中間報告と情報収集。
後半では、最近見直しの動きが出ている指定管理者制度の近況を伝える。

参加者数: 140名

第1部 寄贈について・・・山梨俊夫(神奈川県立近代美術館館長)
著作権・寄贈ハンドブック作成の趣旨とともに、美術館への作品等の寄贈または遺贈に際して発生するごく一般的な事例と作品評価、税制について事例をあげて解説。受贈に際しては、寄贈申込者に対して税制とそれに付随する問題を根拠とともに説明することが重要であると強調した。
著作権について・・・甲野正道(国立西洋美術館副館長)
多様をきわめる著作権について、基本的な理解から美術館実務で直面する問題点までを解説。日常業務に反映できる内容となった。また送信可能化など現状に応じたハンドブック作りへの指針を得た。
ともに質疑が活発に行われ、終了後の個別の質問も多かった。また、ハンドブック作成のためのアンケートは、約50部回収され関心の高さが示された。

第2部 指定管理者制度のその後
参入する立場から・・・高橋信裕(株式会社文化環境研究所)
公営施設としての美術館運営方式に見るメリット、デメリットをわかりやすく解説。長崎県立美術館、歴史博物館の実例とともに評価システムの実例、指定管理者制度そのものが持つ問題点および導入により活性化された点を示した。
学芸の立場から・・・藤間寛(島根県立美術館)
学芸部門が県直営、施設管理等が指定管理者制度をもつ島根県立美術館の導入以来の体験から現状を伝えてもらった。広報活動の活発化、館内のコミュニケーションの方法など説明、明確な事業計画に基づいた共生の重要性を聞いた。

研修会の内容は、6月頃を予定として報告書の刊行、PDFでHPにアップする予定です。